リップスライムメンバーの現在と脱退の真相|3人体制と再結成の行方
2000年代の日本の音楽シーンを軽快なフロウとキャッチーなサンプリングで席巻し、ヒップホップを完全なお茶の間カルチャーへと押し上げた伝説的グループ、RIP SLYME(リップスライム)。「楽園ベイベー」や「熱帯夜」など数々のアンセムを世に送り出した彼らですが、2010年代後半からグループを揺るがすスキャンダルや活動休止、そして主要メンバーの泥沼劇とも言える確執が表面化しました。
2026年を迎えた現在、グループはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名による新体制でフェス出演やデジタル配信など精力的な活動を継続しています。一方で、長年グループのメロディとリリックの中核を担っていたPESの電撃脱退と「いじめ告白」、私生活のスキャンダルから表舞台を退いたSUの現況、そしてファンが淡い期待を寄せる「5人での再結成」のリアリティについて、公式発表や関係者の証言、本人の肉声を基に徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:RIP SLYMEは現在、RYO-Z・ILMARI・DJ FUMIYAの3人体制で精力的に活動しており、新曲リリースや大型音楽フェスへの出演を重ねている。
- 要点2:SUは2017年の不倫騒動を機に活動休止し後に事実上離脱、PESは2017年9月にすでに脱退していた事実を2021年末に公表し、長年の「いじめ・ハラスメント被害」を告発した。
- 要点3:グループ内の確執と精神的断絶は深刻であり、元メンバー間の法的・感情的溝の深さからオリジナル5人体制での再結成は極めて困難とみられる。
【2026年最新】RIP SLYMEメンバーの現在と歴代変遷の全貌
RIP SLYMEは1994年の結成当初、RYO-Z、ILMARI、PESの3MCにDJを加えた形でスタートしました。インディーズ期を経てSUとDJ FUMIYAが合流し、4MC+1DJという強固な黄金期ラインナップを確立。2001年のメジャーデビューシングル「STEPPER'S DELIGHT」以降、日本のヒップホップグループとして初となる日本武道館単独公演を成功させるなど、金字塔を打ち立てました。
しかし、2018年の活動休止とメンバーの離脱を経て、現在のRIP SLYMEは3人体制でリブートを果たしています。歴代メンバーそれぞれの現在の立ち位置と動向を整理したデータが以下の通りです。
| メンバー名 / パート | 現在の活動状況・公式ステータス | 脱退・離脱の時期 | 編集部の見解・動向評価 |
|---|---|---|---|
| RYO-Z(MC) | 現体制のリーダー的存在。ラジオDJ、アパレル企画、YouTube番組MCなど多角的に活動。 | 在籍(継続) | フロントマンとしてリップの看板を守り抜き、グループの対外発信を一手に引き受けている。 |
| ILMARI(MC) | RIP SLYMEの活動に加え、The SAMURAI ROAD SHOWやロックバンドTHE BEATプラグなどの活動を展開。 | 在籍(継続) | 妻である蛯原友里との生活基盤を持ちつつ、グループのスタイリッシュな象徴として安定感を維持。 |
| DJ FUMIYA(DJ) | RIP SLYME全トラックの制作総指揮。他アーティストへの楽曲プロデュースやクラブDJ出演も多数。 | 在籍(継続) | サウンドの要であり、3人体制下でも現代的ビートメイクでグループの音楽的鮮度を更新し続けている。 |
| PES(MC) | ソロアーティスト、作詞・作曲家、グラフィック制作。個人の表現世界に特化したクリエイティブ活動。 | 2017年9月脱退 (2021年11月公表) | グループとは完全絶縁。過去のハラスメント被害を告発しており、復帰の可能性は極めて低い。 |
| SU(MC) | クラブイベント出演、個人DJ活動、舞台・朗読劇客演。清掃業などのアルバイト生活を経て緩やかに再始動。 | 2018年実質離脱 | 不倫騒動と離婚を経て芸能界の第一線からは退いたが、コアな音楽仲間との接点を残しながら独自活動を模索中。 |
脱退劇と活動休止の真相|SUの不倫騒動からPES電撃脱退の舞台裏
グループの歴史が大きく狂い始めた直接の引き金は、2017年4月に報じられたSUの不倫報道でした。写真週刊誌によるスクープは世間に強い衝撃を与え、当時妻であった歌手・大塚愛との私生活が連日ワイドショーを賑わせる事態へと発展。このスキャンダルの影響は単なる私生活の範疇にとどまらず、グループが契約していたスポンサー企業や大型イベントへの出演キャンセルの波を呼び込みました。
事態を重く見た所属事務所は、SUの芸能活動停止処分を決定。これによりグループは実質的な開店休業状態へと追い込まれ、2018年10月には公式サイトの閉鎖とグループ全体の活動休止が突如アナウンスされました。当時、SUは自身のInstagramで「すべての責任は私にあります」と謝罪文を投稿し、事実上の引退やグループ離脱が既定路線として報じられたのです。
ところが、世間が「活動休止の元凶はSUの不倫問題にある」と信じ込んでいた裏で、はるかに深刻な内部崩壊が進行していました。音楽的支柱であったPESが、活動休止発表より1年以上も前の2017年9月の段階ですでに脱退届を提出し、グループを正式に去っていた事実が、後年になって明るみに出ることになります。
泥沼の不仲説と「いじめ告白」|長年隠蔽されてきたグループ内の歪み
2021年11月、残されたメンバーがYouTube配信などで再始動を匂わせる動きを見せるなか、沈黙を守り続けていたPESが自身の公式ウェブサイトおよびSNSを通じて発表した声明は、音楽業界と往年のファンを震撼させました。
PESの告白によると、2017年の脱退に至る背景には、20年以上にわたるメンバー間での「執拗ないじめ、パシリ(使い走り)、嫌がらせ」が存在していたといいます。公式の場で見せていた軽妙洒脱な友情関係とは裏腹に、楽屋裏では精神的なマウンティングや人格否定が常態化しており、話し合いの場を設けることすら拒絶され続けてきたと吐露しました。
さらにPESは「彼ら(現メンバー)と再び関わることは精神的に不可能」「彼らの都合の良い物語に利用されたくない」と明言。この告発を受けて、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名はYouTube動画を通じて、PESに対する配慮不足と過去のコミュニケーションの過ちを認めて公に謝罪する異例の事態へと発展しました。長年ささやかれていた「リップスライム不仲の真相」は、単なる方向性の違いではなく、深刻な人間関係の破綻とハラスメント問題であったことが明白となった瞬間でした。

【実態検証】ファンの生の声と現場目線で見えた「3人体制」のリアル
2022年春、RIP SLYMEはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名で正式に再始動を果たしました。PESの高音でメロディアスなフックと、SUの低音かつ妖艶なベースボイスを失った3人体制に対して、ファンの受け止め方は二極化しています。
SNSや音楽レビューコミュニティにおけるリアルな声を検証すると、以下のような現場の温度感が浮かび上がってきます。
- 肯定的なファンの評価:「DJ FUMIYAのトラックのキレは健在」「RYO-ZとILMARIの掛け合いだけでも十分にRIP SLYMEのバイブスを感じられる」「若いゲストアーティストやラッパーとのコラボレーションで新しいフェーズに入った」
- 複雑な思いを抱えるファンの声:「PESの天才的なフックメロディがないと、往年の名曲のライブ再現が辛い」「いじめの事実を知ってしまうと、昔の仲良しソングを無邪気な気持ちで聴けなくなってしまった」「SUの低音パートを同期音源で流す演出に切なさを感じる」
現場のライブステージでは、過去の名曲を披露する際、PESやSUのパートをあえて観客にシンガロングさせたり、フィーチャリングアーティストを迎えて再解釈するなどの工夫が施されています。3人はノスタルジーに安住するのではなく、現代のフェスシーンに即したタイトなパフォーマンスを展開することで、グループの看板を意地でも存続させようとする強いプロ意識を誇示しています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「5人での再結成」はあり得るのか?
インターネット上の掲示板やSNSでは、周年記念やフェスでのサプライズとして「いつか和解して5人での再結成があるのではないか」という楽観的な観測が定期的に浮上します。しかし、報道各社の取材データや当事者たちの言動を客観的に精査する限り、オリジナルメンバー5人による再結成の可能性は「ほぼゼロ」と言わざるを得ません。
誤解されがちなポイントとして、「SUの復帰障壁」と「PESの復帰障壁」は全く性質が異なるという点が挙げられます。
SUに関しては、2022年以降にRYO-ZやDJ FUMIYAと個人的な交流が一部回復している様子が報じられており、プライベートな関係性における決定的な破滅は回避されています。世間的なイメージやスポンサー対策のハードルさえクリアできれば、客演や限定的なジョイントの可能性は完全には排除されていません。
決定的な障壁となっているのはPESとの心理的・法的な完全断絶です。PES側は自身が受けた精神的苦痛に対して一切の妥協を拒んでおり、過去の著作権管理や印税分配、パブリシティ権の取り扱いを巡っても極めて厳格な線引きを行っています。形式的な謝罪動画1本で修復できるレベルの溝ではなく、PESが自己の尊厳を守るためにRIP SLYMEという存在そのものから距離を置いている以上、ファンの願望通りの「全員集合」は非現実的なシナリオです。
【プロの結論】グループ力学と心理的バウンダリーから見出すべき教訓
RIP SLYMEの栄光と瓦解のプロセスは、学校の同級生や地元仲間で構成された「クリエイティブ集団」が直面する典型的な組織病理を如実に示しています。
青春時代の延長線上にある「仲間ノリ」でスタートした組織は、商業的成功に伴って巨額の利害関係が発生した際、健全な心理的バウンダリー(自他の境界線)を引き直すことに失敗しがちです。「昔からの仲間だから何を言っても許される」「いじられ役は昔からのポジションだから耐えるべきだ」という無意識の甘えと搾取の構造が、内部分裂を決定づけました。
現在のエンターテインメント業界および一般社会においても、以下の判断基準は人間関係の整理において極めて重要な示唆を与えています。
- 現在の3人体制を楽しむべき層:変化を受け入れ、DJ FUMIYAの進化する先進的ビートと、ベテランMC2人の熟練したフロウを「新しい別のプロジェクト」としてフラットに評価できるリスナー。
- 過去の音源に留まるべき層:5人の完璧な声のコントラストや、当時の「無敵の仲良し感」という世界観そのものに精神的救いを見出していたリスナー。舞台裏のリアルと楽曲を切り離せない場合、無理に最新体制を追うことはノスタルジーの喪失につながりかねません。

【リップ スライム メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:RIP SLYMEの現在の正式メンバーは何人ですか?
A1:2026年現在、RIP SLYMEの正式な活動メンバーはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名です。PESとSUはすでにグループから離脱しており、公式サイトや近年のリリース、宣材写真もこの3人体制で統一されています。
Q2:PESが脱退したいじめの真相や、メンバーとの和解はあったのですか?
A2:PESは2021年11月に、20年間にわたりグループ内でいじめやパシリといったハラスメントを受けていたこと、対話を求めても無視され続けたことを公表しました。残る3名のメンバーはYouTube動画で反省と謝罪を表明しましたが、PES側が求めていた誠実な対話の機会は得られないまま関係は断絶しており、現在も実質的な和解は成立していません。
Q3:SUの現在の活動や、グループ復帰の可能性はあるのでしょうか?
A3:SUは2017年の不倫報道後、芸能界の一線から退いて一時期は清掃作業員などのアルバイトをしていましたが、現在はクラブDJや舞台への出演、他アーティストのサポートなど個人名義での表現活動を再開しています。メンバー個々人との私的な関係は一部修復しているものの、グループへの正式復帰については公式な発表はなく、現時点では未定のままです。
まとめ:それぞれの道を歩む元メンバーたちと今後の展望
一時代を築き、日本のポップミュージックに刻まれたRIP SLYMEの功績が色あせることはありません。しかし、その輝かしい表舞台の裏側には、長期にわたる人間関係の不均衡と、修復不可能なレベルまで拡大した精神的な傷跡が存在していました。
現在、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAは過去の重責を背負いながら「RIP SLYME」という看板の新たな可能性を提示し続けています。一方でPESは自らの尊厳とクリエイティビティを守るために独自のフィールドで表現を磨き、SUもまた自分なりのペースで音楽活動に向き合っています。
5人が同じステージに立つ未来を過度に期待するのではなく、過酷な現実を経てそれぞれの道を選んだアーティストたちの「現在の表現」に耳を傾けることこそが、リスナーにとっても最も誠実な向き合い方と言えるでしょう。 (出典: リップ スライム メンバー(Yahoo!ニュース))